なにが合うのか分からない……更年期の肌悩みを「マッチングコスメ」で挽回したい【鵜飼恭子さんと大人の社会科見学】
「癒して、整う。調律コスメ」
天然精油の香りからもアプローチ
「レグラージュ」はフランス語で調整という意味があり、コンセプトは「癒して、整う。調律コスメ」。肌だけでなく心のバランスも整える背景に、精油100%(※No.53以外)の香りからもアプローチするのが特徴です。無香料の選択もできるけれど、ぜひナチュラルで繊細な香りを試してほしい。
実は桃谷順天館にはフランスの香水の聖地、グラースで学んだ調香師がいるんです。とても洗練されていて、主張しすぎず心に寄り添う香り。一般的に香りの調香はセンスと経験と知識が必要で、香りをいちから調香している化粧品会社はそう多くないのです。
本社1階にあるエステティックサロンはどなたでもトリートメントを受けられ、美肌はもちろん、スマホネックやハイヒールで前傾姿勢をケアしたいと通うリピーターが多いそう。私ももれなくスマホネックの巻き肩。エステティシャン三宅さんのゴッドハンドが首やデコルテ、背中のかたいゴリゴリを心地よいストロークでほぐしてくれました。首がのびた。チークなしで血色感。目はキリッと冴え渡りました。フェイシャルでは特許を取得した酵素成分のピーリングから始まるのが儀式。栄養をしっかりと受け入れられる肌に整えます。
なんと社内に茶室や社員が活動する茶道部もあり、海外から来社される取引先の方々にも喜ばれているようです。私は恐れ多くも役員の方からお点前をちょうだいしました。さらにさりげなく目の前におかれていたのは徳川家の葵のご紋がはいった棗! ちゃっかり手に持ち拝見しました。震えました。本社のいたるところには絵画が飾られ、ほんものに日々触れることで感性が磨かれ、豊かなコスメが生まれるのだなあと実感した次第です。
text:KYOKO UKAI