【ネタバレあり解説】夢の完成度のアマプラ『プロジェクト・ヘイル・メアリー』にツッコミます
ツッコミ入れさせていただきます
公開されたときも紹介したものの、Prime Videoで配信されてすぐにおかわりし放題してますのよ、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。だってー、ほんっとに面白いんだもん。何度観ても愛おしい映画。それに、夏休み真っ只中、いわゆるSF超大作がないじゃない! 人魚のアレとか半身半人のアレとかクモ男のアレとかいろいろやってますけど(そのどれも面白いんですけどね……)、あえてのおうちシネマよ(単にあたしがインフルエンザで寝込んでいたということもあるんですが……そろそろ流行るっぽいから皆さんもお気をつけて)。すでに一度ご紹介しているので、内容は割愛。ツッコミ回にしちゃうわYO。

地球パートでグレースの着ている服がいちいち可愛いというのも見どころです(ちなみにこの後登場するフォックスのカウチン手編みキットは売り切れたそうです)。
何度観てもいいわ、と思うのが、原作の進行展開とほぼ同じってことね。小説版に夢中になったのはそこだもの。グレースが記憶喪失で宇宙の果てで目が覚めるところから始まり、自分が何者かを思い出すや否や宇宙生命体=ロッキーと接近遭遇。持てる科学の知識をフル稼働して、ロッキーとの意思疎通に成功して、互いの共通の目的を果たすために手を組むけど、グレースの記憶は不完全……ってところが、長い小説なのに一文字も見逃さず先に進めたい! って思わせてくれた原因だもの。どんな小説も映画化するにあたっては、何かを削ぎ落とさないと尺が延び延びになって間延びしちゃうから、だいたい展開を変えたり設定を変えたり、はたまたエピソードをゴソッととっちゃったり。それがこの作品だとあまりないのよね(この「あまり」ってのもポイント)。だもんで、原作ファンにとっては夢の完成度。読んでいたときの緊張感をそのままに鑑賞できて、しかも結末も展開も知っているのに映像のパワーで食らいついちゃうの。あーん、原作ファンの監督に大感謝。
WRITER
1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。










