『美食家ダリのレストラン』にする？『サニー』にする？ 8月オススメの美味しい映画＆ドラマ3選

映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けします〜。

夏バテなあなたに、レストラン映画を2つ
『至福のレストラン三つ星トロワグロ』
『美食家ダリのレストラン』

夏バテで食が細くなる（けどやせない）季節。食を目で楽しんで、食欲促進するのはいかが？ちょうど2作品、食映画の傑作が公開されます。まずは『至福のレストラン三つ星トロワグロ』。東京にもかつてあったフレンチの名店トロワグロのフランス本店が、なぜ55年も三つ星を維持できているのかに迫るドキュメンタリー。なんと240分という長尺なので、観終わったら速攻で食べられるようレストランの予約を！そして『美食家ダリのレストラン』は、美食家としても知られた画家サルバトール・ダリのためのメニュー開発をする天才シェフのお話。こちらもガチなフレンチがどんどこ出てきてヨダレもんです。

『至福のレストラン三つ星トロワグロ』
story 親子3代にわたりミシュラン・ガイドの三つ星をキープするフレンチレストランの名店「トロワグロ」。創業94年、55年間星を持ち続け、人々に愛される理由を解き明かすドキュメンタリー。
監督：フレデリック・ワイズマン／出演：ミッシェル・トロワグロ、セザール・トロワグロ、レオ・トロワグロほか／配給：セテラ・インターナショナル／公開：8月23日より、Bunkamura ル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次ロードショー
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『美食家ダリのレストラン』
story 1974年、フランコ政権末期のスペイン。バルセロナの一流レストランの料理人フェルナンド（I・マサゲ）は、レストランを経営する友人のつてで海辺の街へ。そこには名画家サルバトール・ダリが暮らしており、彼に食べてもらうためのメニューの開発に勤しむことに。
監督：ダビッド・プジョル／出演：ジョゼ・ガルシア、イバン・マサゲ、ボル・ロペスほか／配給：ファインフィルムズ、コムストック・グループ／公開：8月16日より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
© ESPERANDO A DALÍ A.I.E. 2022

『至福のレストラン三つ星トロワグロ』『美食家ダリのレストラン』

西島さんがついにアメリカのドラマに！
『サニー』

第94回アカデミー賞授賞式で国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』。あの授賞式で西島秀俊さんが世界に見つかってしまった……と思ったのはあたしだけじゃないはず。そしてやはり起用されました。気鋭のスタジオA24が製作した、Apple TV+で全世界配信中のドラマ『サニー』は、近未来の京都を舞台に、家庭用お手伝いロボット開発の裏に潜む謎を追うミステリー＆サスペンス。西島さんは、そのロボット開発に携わる超重要な役を演じてます。一度観始めると止まらなくなる、すごいテンポのドラマなので、おうちで過ごす週末にぜひ！

『サニー』
story 近未来の京都。飛行機事故で夫マサ（西島秀俊）と息子を失ったスージー（R・ジョーンズ）のもとに、マサの会社の上司と名乗る男が現れる。彼はマサが開発しサニーと名付けたという家庭用ロボットをスージーに渡すのだが……。
監督：ケイティ・ロビンス／出演：ラシダ・ジョーンズ、西島秀俊、ジョアンナ・ソトムラ、國村隼ほか／配信：Apple TV+にて独占配信中
画像提供 Apple TV+

『サニー』

text：MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2024年9月号より

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WRITER

よしひろまさみち／映画ライター

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』（共に宝島社）で編集・執筆のほか、『an・an』（マガジンハウス）、『家の光』（家の光）、『with』（講談社）、『J:COMマガジン』（J:COM）など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。