コロナ禍の規制により私たちを取り巻く環境は一変し、外出が減り、働き方も、ショッピングも、この２～３年はオンラインが主流に。でも、再び海外への扉が開かれ、韓国へもたびたび足を運ぶようになり、改めて感じるのは｢そおだ！ お買いものってこんなにも楽しかったんだ♡｣ということ。直接ショップに行って実際に服に触れ、腕を通し、イェッポな（美しい）店員の方たちとコミュニケーションとりながら（※ほぼジェスチャーですが……）｢あーでもない、こーでもない｣と悩む時間がどれほど贅沢なことなのか、そのありがたさが身に染みる今日このごろであります。今回は、各ショップのインスタレーションを見るだけでも刺激になる、そんなソウルに行ったら必ず訪れたい必須アドレスをお届けします。

まずソウルのお買いものコースとして外せないのは、清潭洞（チョンダムドン）にある元祖２大セレクトショップ『BOON THE SHOP』と『10 CORSO COMO SEOUL』。美術館のような建物と圧巻のセレクト量でエントランスに立った瞬間ドキドキさせられる、いわばエンタテイメント型ショップの先駆けともいえる存在です。巨大空間の中に悠々と商品が展示され、それらを眺めているだけで日常を忘れてしまうほど、なんとも夢見心地な気持ちに♡  思えば韓国ショッピングの盛り上がりは、ここから始まっているような気がします。あ、東大門市場や高速ターミナルなどの激安天国も忘れちゃいけませんが……。

そして、ここ最近新たな傾向にあるのが、お店ごとの個性を出したインスタレーションでお買いものを楽しんでもらおう、というスタイル。その代表格が『ADER ERROR（アーダー エラー）』じゃないでしょうか。『ADER ERROR』はさまざまな分野のクリエイターが集まり2014年に結成されていますが、今や新沙、弘大、漢南、聖水……と、ホットプレイスというホットプレイスにスペースを展開している激アツショップ（※ソウル以外では釜山にもお店あり）。店舗ごとにインスタレーションの形も異なり、オブジェが動いたり、水が流れていたり、宇宙船が飛んでいたり（!?）、どれも大掛かり。洋服を選ぶだけじゃない楽しみ方が、そこにはあるのです。それはまさに、洋服好きのためのアミューズメントパーク。コレクション展開もユニークで、サイズ分けにより全ての商品が男女兼用で楽しめるユニセックス仕様。もちろん女子があえて大きなサイズを選び、好きなバランスを探れることも、今の時代の多様性にマッチしています。