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アカデミー賞ノミネート監督・山崎エマはなぜ『それでも息子を日本の小学校に通わせたい』のか?【著者インタビュー】

――実際のところ、テキスト化することで自分でも驚いたことがたくさんあったんじゃないですか?

山崎 そりゃもう! 親にもインタビューしましたし、そもそも文章化するために自分の半生を振り返ることなんてない機会ですからね。頭の中で思い巡らせることはあっても、テキスト化すると「こんなだったっけ、私?」ってことがいくつも。特に最初の20年間くらいの話は、自分自身が感じていたことはあったにせよ、親の思惑は知らなくて。あのときこうした理由、を聞けたのは本当によかったです。

――イギリスの祖父母のところに単身送り出されたところですね。あれ、本でも書いてありますけど、ほぼ武者修行……。

山崎 NY大学では周囲から「親がそんなことをするわけない。それはフィクションだろ」って言われましたから(笑)。

――リサーチしたのは親御さんだけですか?

山崎 中高時代(インターナショナルスクール)の仲のいい友だちと話していたときに、自分の記憶から消していたことをいろいろと気づかされました。いろいろと話を重ねていくことで、やっぱりうちの両親はすごいな、プランがあってやってくれていたんだな、と思ったんですよ。

――本の後半で出てきますよね。山崎さんにやってきたこととそのタイミングも、全てお父様お母様の思惑があった、って。

山崎 そうなんですよね。とくに父は教育者だったからかもしれませんが、私のことを最優先にしながら彼自身の人生を生きていたってことを感じますね。他の人と人生を比べることで自分の環境に気づけたのも大きいですし。そういった意味では、この本を読んでくださった方が、比較対象としていろいろ考えて語っていただきたいなと思ってます。

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Interview & Text_MASAMICHI YOSHIHIRO
Photograph_KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE]

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WRITER

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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