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【河合優実・山崎エマ監督対談】親御さん、子どもに戦争や難民のことを分かりやすく伝えるチャンスです!映画『モンキービジネス』

――じつは英語字幕版も拝見しているんですが、日本語吹き替え版になったことでぜんぜん違う作品に見えましたし、河合さんがナレーションしてくれたことで夏休みに子どもたちを連れて見てもらいたいって思いましたもん。

 

山崎 うわー、それを聞けてよかった。今回の狙いはまさにそこなんですよ。第一線で活躍されている河合さんと、世界中の人気者ジョージをかけ合わせたときに生まれるケミストリーを見せたかったんです。せっかく作ったのだからなるべく多くの方に届いてほしい、とは思うんですが、ドキュメンタリーを見せこむことって本当に難しくて。この作品だとジョージの面白さはもちろん、レイ夫妻の魅力が軸としてあって、そこに河合さんが吹き込んだ息吹がプラスに作用するんじゃないかって思っているんです。

――ジョージ自体は知名度抜群なのに、ドキュメンタリーというジャンルの壁がありますよね。

 

山崎 でもね、17年のときと比べて、ジョージを観て育った人ってすごく増えていると思うんですよ。私の小さいころはアニメ版はなくて絵本しかなかったけど、そんな親世代は子どもに絵本じゃなくてアニメーションを見せるほうが先だから、観て育ったっていう子どもはたくさんいらっしゃいます。レイ夫妻のことは知らなくてもジョージの知名度は抜群ですよね。それこそ、この吹替版は小学生くらいの子どもたちにも、戦争や難民のことを分かりやすく伝えられるチャンスだと思うんです。

 

――河合さんもレイ夫妻のことはこの映画で知りました?

 

河合 そうですね。この作品を通じて知って驚くことばかりでした。とくに、ユーモアを忘れないところとか。想像を絶する苦労をされたと思いますが、絶対にユーモアやぬくもりを忘れない夫婦に見えました。しかも、パートナーと一緒に作品を作ることって素晴らしいし、どこか羨ましさも感じました。羨望というよりは、何があっても絶対にこの人だけは自分の味方でいてくれるっていう特別な安心感に憧れる、といいましょうか。物語をつむぐ人たちって、私たちとはちょっと違う感覚なんでしょうね。NHK朝ドラの『あんぱん』でアンパンマンの作者であるやなせ夫妻のことを調べていたときにも同じような気持ちになりましたし、それこそものづくりをしているエマさんとパートナーさんも同じですよね。

 

山崎 そうなんですよね。夫と結婚したのもこの作品を作っているときでしたし、レイ夫妻に影響を受けまくっているって自覚してます。レイ夫妻の遠慮ないやり方から学んだのは、プロデューサーである夫にはもちろんですが、カメラマンや音声など、スタッフがたくさんいて、その皆さんと本気でぶつかりあってなんぼだと。ものづくりではそれが一番いい結果を生み出すって信じています。

 

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Interview&Text_MASAMICHI YOSHIHIRO
Photograph_KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE]
Styling_HIROMI SHINTANI
Hair&Make-up_ TAKAE KAMIKAWA[mod’s hair]

河合さん衣装クレジット■スカート¥90,200(Mame Kurogouchi)
イヤーカフ¥9,350(STELLAR△HOLLYWOOD)

Mame Kurogouchi
http://www.mamekurogouchi.com/
STELLAR HOLLYWOOD
03-6419-7480

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WRITER

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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