「ヘビーな作品だからこそ、飛びこんでみたい」【榮倉奈々インタビュー】今秋12年ぶりの連続ドラマ主演

肩書に縛られることなく、目の前のことに感動していたい
12年ぶりとなる連続ドラマ主演。それでも榮倉奈々さんから気負いは感じられなかった。目の前の作品に誠実でありながら、自分を肩書で定義しない軽やかさ。仕事も、家族も、新しい挑戦も、その時々の自分に正直に選び取っていく。
ファッション感度の高さにも定評のある榮倉奈々さんのハイエンドな日常着の着こなしとともにインタビューをお送りします。
【榮倉奈々インタビュー】後半はこちら
戻ってきたのではなく、新しい一歩という感覚でした
「本当にご縁だなと思っていて」
開口一番、そう笑う。榮倉さんはこの秋、ドラマ『あにいもうと』で実に12年ぶりに連続ドラマの主演を務める。
「家族との時間との兼ね合いもあるので、連ドラはどうしても引き受けるのが難しくて。お話をいただいても、タイミングが合わず見送ることが続いていました」
それだけに、縁とタイミングの貴重さは誰よりも知っている。
「今年は俳優のお仕事ができたらと思っていた次の日ぐらいに、たまたまドラマのプロデューサーさんからご連絡をいただいたんです。連ドラの主演は12年ぶりなので、私もすっかり大人になって、環境も大きく変化しました。今は、すごく新鮮な気持ちでお芝居をしています。今まで過ごしてきた懐かしい場所に戻るというよりは、新しいことに挑戦している感覚に満ちています」
演じるのは、高い志を持ちながらも、過酷な現実の中で少しずつ心をすり減らしていく医師・奈緒。医師としては優秀でありながら、人との距離の取り方にはどこか不器用さを抱える。その人間らしいアンバランスさに、榮倉さんは強く惹かれたという。
「奈緒だけではなく、人は誰しも不器用なところを持っていると思うんです。これは得意だけれど、これは苦手、というでこぼこがある。それが人間らしさなんじゃないかなって。奈緒は医師としてはとても優秀だけれど、人との関わり方には少し不器用なところがあるんです。お医者さんを理想化された存在として描くドラマではなく、そういう人間らしさに目を向けているところが、とても素敵だなと思いました」

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photograph:YUSUKE YAMATANI[ende] styling:MEGUMI YOSHIDA hair:TOMOKO SATO
make-up:YUMI ENDO[eight peace] model:NANA EIKURA
text:HAZUKI NAGAMINE
EDITOR
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