湯舟から10分で旅支度、着陸後ビザカウンターへ全力疾走! 旅ガール清水みさと【インド】へ。
もともとわたしは、旅も出会いもすべてタイミングだと思って生きてきた。うまくいかないときはそのときじゃなくて、無理も期待もせず、流れに身を任せて、なるようにならないときは、さらっと諦める。それが自分らしい選び方だと思っていたし、今回もきっとそういうことなんだろうと、どこかで納得しようとしていた。
それでも、なぜかまったく諦めがつかなかった。お風呂に浸かりながら、体は温まって緩んでいくのに、頭の中だけは妙に冴えていて、同じことを何度も考え続けているうちに、血が全身をめぐるみたいに、思考がぐるぐる駆けめぐり、なんだかタイミングとか考えてるのがバカらしくなってきた。
なんとかなるかもしれないし、ならないかもしれないけれど、一か八かでとにかく行って、行ってダメならしょうがない、くらいの少し乱暴で出鱈目な感情がわたしの背中をバチコーンと押し出した。
わたしは恵さんに送ったLINEを送信取り消しして、水浸しのスッポンポンで部屋中を走り回り、10分でインドへ支度を済ませ、眠っているしげおさん(旦那さん)に向かって「やっぱりインド行ってくる!」と叫んだ。こんな嫁、たまったもんじゃないはずなのに、眠気まなこのまま状況を飲みきれない顔で、羽田空港まで車をだしてくれた。
そうして、チェックインカウンター締め切り数分前に汗だくで滑り込み、心拍数がはち切れそうなままインドへと向かった。インドに向かう飛行機の中で、ビザのカウンターへ行く道順を頭の中で何度もなぞった。とにかく今できることはやっておかなくちゃという一心。繰り返しシュミレーションしているうちに、頭の中にうっすらと地図みたいなものが出来上がってきて、もうこれ以上できる準備はないと思えた途端、ホッとして、そのままスコーンと眠りに落ちた。
photograph & text:MISATO SHIMIZU
WRITER
タレント・モデル・俳優
清水みさと
タレント、モデル、俳優など幅広く活動。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」のポスターをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務めるほか、TRANSIT「世界のサウナ巡礼記」、るるぶ「あちこちサウナ旅」、リンネル「食いしんぼう寄り道サウナ」、オレンジページ「本日もトトノイマシタ!」など多数の連載を担当。









