「『自分と同じもの』を子に受け渡さないようにしようと思った」【吉川ひなの】子育てに思うこと
幸せそうに生きている背中を見せたい
もちろん、そうやって話すひなのさん自身も、いつも整っているわけではない。むしろ、自分にも波があることを、ちゃんと分かっている。
「わたし、月末になると必ず、理由のはっきりしない不安に駆られるというパターンがあるんです(笑)。だいたい生理前なんですけど。だから最近は、もう『また来たな』とネタにしていて。『はい、来ました』という感じで、自分で少し笑ったりしている」
とはいえ、月によっては思った以上に深く落ち込むこともある。
「そういうときは、なるべく動きたくないんだけど、逆にウォーキングしたり、ヨガしたり、少しからだを動かすと楽になることが多いです。温かいお風呂に入るとか、温かいお茶を飲むとか、本当にシンプルなことだけど、自分が少し心地よいと思えることをするようにしています。でも、たまにあるんですよ。『運動がいいのは分かっているけど、今日は歩くのも難しい』という日が。そういうときは、もう“今日は無理なんだな”と認めるしかない(笑)」
子育てをしながら、自分を後回しにし過ぎないこと。そのバランスもまた、この1年間で少しずつ見えてきたことのひとつだという。
「沖縄に来て1年間は、ほぼひとりで3人の子育てをしてきました。特殊な訓練を受けているようなハードな毎日(笑)。ひとりでも3人を育てられる証明は、1年間経ってみて、もう自分のなかで完結しました。だから今は、送り迎えをお願いしたり、遊んでもらったり、ごはんを作ってもらったり、頼れるところは頼るようにしています。誰かの手を借りることに、昔ほどためらいがなくなりました。
ひとりでなんでもできなきゃダメみたいな呪いの言葉が、自分の中にもあったんですよね。でも、もうそれはいいかなって。物理的に難しいことは、普通にあるし。それに、子どもって、お母さんが幸せそうに生きていることが一番の幸せに直結するという研究結果があるらしくて。ああ、それはよく分かると思って。近くにいる人が楽しそうに生きているだけで、こちらもなんとなく大丈夫かもと思えたりするじゃないですか」

otona MUSE 2026年6月号より
EDITOR
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