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「DV加害者に女性みんなで復讐」これって是か否か!? 【吉岡里帆】映画『シャドウワーク』インタビュー

――もうね……親戚のおばさんみたいな気分なんです。俳優さんの醍醐味、めちゃ感じますね。それに、いつかやってほしかったシスターフッド映画。この作品って、シスターフッド映画でもあるじゃないですか。

 

吉岡 そうなんですよ。そこも私にとって重要なポイントだったんです。女性が団結して、ここまで女性の関係性にフォーカスできる日本映画って少ないですし。

 

――洋画だと『オーシャンズ8』のようにあっけらかんとできてるんですけどね。

 

吉岡 そうですね。日本映画でも『オーシャンズ8』みたいな作品、いつかやってみたいです。女性だけの詐欺師集団とか。今作も計画的組織犯罪ではあるんですが。

 

――いや、マジやってほしいです。が、今作もラストの不思議なすがすがしさが素晴らしいですけど。あれがあるからエンタメとしてもスッと入ってくる。

 

吉岡 謎のカタルシスありますよね。女性の敵は女性だ、っていう方いらっしゃるじゃないですか。そういう方にこそご覧いただきたいです。女性が連帯することで生まれる独特の清々しさや面白さがあるので。

 

――ほんともっとやってもらいたい、こういうタイプの映画。ちなみにやりたいことってあります?

 

吉岡 映画、テレビ、舞台、それぞれに魅力があって、勉強になるんです。それぞれにそれが好き、という方がいらっしゃるので、オールラウンドに板に立てる俳優になりたい、と思っています。そのための努力はこれからも変わらずにやっていきたい……ですが、英語がね〜。

 

――おっと、国際舞台!

 

吉岡 何度もトライしているんですけど、ぜんぜん身につかなくて。それこそ仕事を思いきって休んで海外で生活しないと私はマスターできない、って痛感してます。

 

――まじめな吉岡さんなので、お仕事で英語劇が入ったら夢中で学びそうですけど。

 

吉岡 うわ……たしかに。でも怖いですね。とにかくあぐらをかかずに努力し続けるのが私のシャドウワーク(笑)。

 

――うまいことを……(笑)。

 

吉岡 根っから長女タイプなので、甘えベタなんですよね……。私にとっての妹的な存在が渡辺えりさんですから。

 

――ちょっと待って。なにそれ。

 

吉岡 えりさんから「同級生みたい」って言われて、そこからずっと仲よしなんです。実際一緒にいるとホッとするんですよね(笑)。

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  • 『シャドウワーク』 story 夫の暴力から逃れた紀子(吉岡里帆)は、看護師の路子(美保純)に誘われてシェルター<おうち>にたどり着く。昭江(風吹ジュン)が率いるそこでの穏やかな共同生活で自分を取り戻していく紀子は、次第にそこで行われている犯罪の実態を知ることに……。 監督:吉野竜平/出演:吉岡里帆、奈緒、美保純、酒井若菜、ファーストサマーウイカ、佐月絵美、北村匠海、風吹ジュン ほか/配給:ショウゲート/公開:9月25日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー © 佐野広実/講談社 ©2026「シャドウワーク」製作委員会
  • 「DV加害者に女性みんなで復讐」これって是か否か!? 【吉岡里帆】映画『シャドウワーク』インタビュー
  • 出演:吉岡里帆、奈緒、美保純、酒井若菜、ファーストサマーウイカ、佐月絵美、北村匠海、原嘉孝 (timelesz)/ 風吹ジュン
  • 主演の吉岡里帆さんと奈緒さん。
  • 奈緒さん演じる薫の夫、北川晋一役は北村匠海さん。怖過ぎるエリート警察官……!
  • DV被害者の女性たちが「弱い存在」で終わらず、物語の中で変化と成長を遂げていくことで、人として魅力的に輝いていく、ということを念頭に考えました。<おうち>の組織犯罪は倫理的にダメなんですが、そこを清々しく感じていただけるようになればいいんじゃないかと思ったんですよね。
  • 私がちょっとシーンで迷っていたときにご相談したんですが、「里帆ちゃんはどう思うの?」とまずは聞かれたんです。それで私は自分が考えていることをお話したんですが、「それでいいじゃない」と。私は性格上、自分で導き出した答えが正しいかどうか迷ってしまって、人の意見を取り入れようとするくせがあるんです。が、風吹さんは「あなたがそうしたならそれで大丈夫」とそっと後押ししてくれる方で。こういうふうになりたい、と心から思ってしまいました。
  • DV被害者自身は悪くないのに、なぜか自分を責めてしまう感情から逃げられない人が多いということ。これが一番印象に強く残っています。これってDV以外でも当てはまるシーンがありますよね。たとえば、知らない間に自分の意見を言えない雰囲気、思っていることを口にすらできない空気とか。そういうものが続くと、意見や考え自体がなくなってしまうんですよ。でもそうじゃないですよね。人は言葉を持っていて、発する権利もあって、思ったことを相手にぶつけていい。
  • 共闘シーンの撮影終了がクランクアップだったんですが,奈緒ちゃんにハグして、泣いちゃいました。普段クランクアップで泣くことなんてないんですけど、ハグした瞬間に涙が出ちゃって。撮影中に会う機会がほとんどなかったけど、別のところでがんばっている奈緒ちゃんがいることを知っていたし、いてくれたことが多分、心強かったんですよね。
  • 女性の敵は女性だ、っていう方いらっしゃるじゃないですか。そういう方にこそご覧いただきたいですね。女性が連帯することで生まれる独特の清々しさや面白さがあるので。

PHOTO GALLERY

Interview & Text_MASAMICHI YOSHIHIRO
Photograph_KAZUYUKI EBISAWA【MAKIURA OFFICE】
Styling_ MAKIKO IWATA
Hair & Make-up_Hitoshi NOBUSAWA

衣装クレジット:
ショートジャケット¥154,000、ドレス¥71,500(共にアンナ チョイ/アンナ チョイ クライアントサービス)、ピアス¥20,900、リング¥23,100(共にジュエッテ)、イヤカフ¥13,200、 バングル¥29,700(共にエテ)、シューズはスタイリスト私物

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WRITER

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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