オーティスが、アイザック・ヘイズがここに居た!メンフィスの【スタックス博物館】2026年最新レポ
いちばんの展示はアイザック・ヘイズのキャデラックじゃない?

シンガーとしてはもちろん、音楽プロデューサーとしてスタックス・レコードに貢献しまくったアイザック・ヘイズ先生。2008年没。
そして、スタックス・レコードについて考えるとき、個人的になんだかニヤつきながら思い出してしまうのがアイザック・ヘイズです。もともとスタジオミュージシャンとして、プロデューサーとして、裏方のお仕事をされていたのですが「俺だって歌える」と言い出し、果ては俳優業なんかもしちゃった方で、『ブラック・モーゼ(黒いモーゼ)』なんて自称していました。とっても素敵な低い声をされていて、音楽的に私大好きなんですが、儲けた暁に買った派手な愛車がゆっくり回転しながら展示されています。このゆっくり回転しながらってところが、いかにもアイザック・ヘイズっぽいな~と、なんだか頰がゆるみました。

触るなよ、俺のクルマだ、とおっしゃっているのでしょうか。似合うわね~、このギラギラ感。
アイザック・ヘイズでまず語るべきは映画『黒いジャガー』(原題:Shaft)の主題歌、『Theme from Shaft』でしょうか。1971年に公開された黒人刑事が主役のアクション映画で、日本の刑事もののドラマのカッコいいサントラって、だいぶこのあたりの作品の影響を受けているんじゃないかな~と個人的には思っています。3分半に満たない曲なんですけど、1分50秒くらいまで歌っていうかセリフは始まりません。令和のお若い方はイントロを飛ばしたがるって説もたまに聞きますが、そんな方たちはこの1分50秒をどう過ごすのでしょうか。むしろこの1分50秒がメインなんですけどね私なんかからすると。ともあれ、この曲で1972年のアカデミー賞の最優秀オリジナル歌曲賞に輝き、黒人として初めて俳優部門以外でオスカーを受賞し、トロフィーをメンフィスに持ち帰ってきたんです。
この『Theme from Shaft』を、1972年、黒いウッドストックと呼ばれたスタックス主催の大型野外フェスWattstaxで演奏している様子も、ドキュメンタリー映画『ワッツタックス/スタックス・コンサート』に収められております。マントを着て出てきてうやうやしく脱いでワー!って歓声があがる瞬間がカタルシス。この映像も博物館内でも流されていましたが、イイものは何度観てもイイ!

スタックスが主催したフェス、ワッツタックス。
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本記事内の情報は2026年3月に取材したものです。1ドル=165円で計算しています。
EDITOR
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